吉野川北岸用水(以下北岸用水)は吉野川の北側に住む水不足になやむ農家の人たちのために造られました。工事が始まるまでには、いく度となく計画が生まれては消え、消えては生まれていましたが、昭和46年に農家の人たちに農作物がたくさんとれるよう期待されて、ついに念願の工事が始まり、長い年月をかけて平成元年度に完成しました。
工事中は、土地の問題や難しいトンネル工事などいろいろな苦労がありましたが、完成した現在では、水路の長さ、流れる水の量、水を利用する農家の数、農地の面積など全国で指折りの農業用水となり、農家の人たちにとってなくてはならない大切な財産となりました。